昨晩の4-Dmode1

とにかく昨晩の初台ドアーズでの「4-D」のライブが大変良かった、
こりゃ期待以上の大当たりで、もう非常に良いと思ったわけです。
私も4-Dのことは「80年台前半頃の関西テクノの大御所」とか紹介されていても、
小西健司さんも横川理彦さんもそれぞれP-MODELの人だったって印象だけが強い。
先日発売された「Die Rekonstruktion」は、80年台前半にやっていたものを
集めてまとめてCDにしたやつ。さすがに「当時は新しかったんだろうな」な感じ。
成田忍さんと3人そろっての「4-D mode1」を見たのは今回が初めて。
だからさなんか油断しちゃって、もっと眠い感じかと思っちゃっていたのよ。
それがなんと、いやいやいや、概ね50歳のおじさん達が
カッコ良いのなんの。
小西健司さんは亀仙人のようで、穏やかにノートPCに向かって
鋼鉄な音を力強く打ち出してきて素敵だ。
成田忍さんは、若々しくも余裕の安心でカッコ良いギター。
横川理彦さんは、鳥類のようで、あのトランスを呼ぶような
バイオリンを軽々と楽しげに弾いて本当に良い。
この3人はこの年齢のオジサンな今現在が、一番カッコ良い旬な人の集まりではないか。
べつに若いときのことは知らずに言ってるけど。
第一部でのVJコバヤシタケルさんの映像パフォーマンスが、とても美しかったせいも
あってか(ただし椅子なしで立ったまま見るには、もうちょっと短縮版で希望)、
4-Dは、音楽が美術的な感じがするのも素敵だ。
そしてゲストは平沢進。平沢さんは一声も発さずに、概ね50歳のおじさん達4人で並ぶ。
横川・小西・平沢の元P-MODELの3人が各自のノートPCとそれぞれ
公開ニラメッコ状態のまま、グオオオーンなデストロイ打ち込み合戦。
こんなのアリかい。と思うがそれさえ美しい。で無言で退場の平沢進
唖然としつつ、それさえうれしい。
アンコールを求めると「CALL HIRASAWA」の文字がスクリーンに。
あんなにむっつり顔なのに、笑って欲しかったのか平沢師匠。
この場でのそれがあまりに可笑しくて「なにそれ」なんて思わず言って笑ってしまい、
「ヒラサワさ〜ん!」と叫びそこねた自分がまだまだだ。
そしてアンコール曲は、私がP−MODELでの小西さんの曲では一番好きな
「Heaven2000」。小西さんと平沢さんでノートPC睨みながら歌って、
横川さんのあのヴァイオリンと成田さんのギターが一緒だもの。幸せだ。

4−Dは今がとても良いのだから、この日にやった今の新しい曲を
早くCDにしてくれたら良いのにと思う。それに平沢さんもちょっと入ってくれれば
私は泣くほどうれしいと思う。