わかるよわかる

最近さ、小池徹平ちゃんがメガネをかけてギターをかかえて
「わか〜るよ わかる キミの気持ち
 そう言えるボクになれるように〜」ってさ歌っているじゃない。
あれがテレビでうまいこと視聴できると、
もううれしくなっちゃって、うわ〜徹平ちゃんカワイイ〜カワイイよぉ〜、
と騒ぐ自分の声がうるさくて、こんなに熱心に見たのにどういう歌なんだか
詳しく分らないままですわ。


しかし、この出だしの歌詞はすごいと思う。
「そう言える 僕になれるように」だよ。
何ていうのか通常は添削対象になりそうなこの文法。
この2重ねの「頑張ります」+遠い願望。
この距離感。
温室で丹精込めて育て上げられたような、あの彼のキラキラ輝く笑顔で
「わかるよ」のままでは論外。この距離感こそが重要だ。


魚を美味しく焼くには「強火の遠火」という伝承がある。
まさに私は徹平ちゃんを見て思った。
彼のキラキラのお目目と笑顔がまぶしすぎても
この距離感があれば大丈夫。
「そう言える僕になれよように」の離れた位置から
カワイイ笑顔でこんがりだ。強火の遠火でよく焼ける。