シラタキのお鍋

跛行舎」の公演はしばらく行ってなかったので
今回はもう数年ぶりで見た。
長く続いているアングラ劇団で
なんかまだ昭和のころに「俺たち40歳過ぎてまだこんな芝居やってたら
笑っちゃうな〜なんて言ってたら、本当にそんな年齢になりそうだ」
とか言っていたはずで、それがあなた平成21年の今も続いている。
劇団員高齢化は必然。
しかし、久しぶりに見たら、いろいろあっても元気に変らずで。
役者の皆さん、言わなければ絶対に実年齢は10歳以上若く
さば読むことは可能。

そして思い出した。
私は若い頃からそれほど多くの劇団芝居を見ているわけではなくて、
なんでもっとあちこちたくさん見に行かなかったかという理由のひとつは
跛行舎が面白くて満足感があったからだった。
公演はあまりたくさんしていないけれど
小屋に入れるお客さんの数は多くはないけれど、
卓袱台で強迫的な幸せ家族が囲むシラタキだけの
無理矢理なお鍋のテンションとか、
走れなくなったときが死ぬときという旧日本兵
ジョギング店長の笑いとか
やっぱり面白いよ。


年々高齢化する劇団員も昔からの客も
こうして公演で安否確認ができて飲めてうれしい。