デュシャン

http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten01/index.html
うちの近所の地味な美術館は今日から
「マルチプル・ショー 〜おもしろ美術大集合!デュシャンからリキテンスタインへ」
という、企画展が始まった。珍しく興味を示した娘と行って来た。
企画展の初日はいつも、ここの美術館は入場料はタダ。
折りしも隣接する公園では、桜が満開。花見客、公園で遊ぶ親子多し。
その人々が、ついでにちょっと寄ろうって感じで、お客も多め。
で、花見でテンション上がっちゃったおばちゃんグループとかが
「んま、何なのよこれぇ。」とか結構やかましい。
でも、鑑賞の仕方として、そういうのって健全でいいなと思う。
そんなガヤガヤした中で、「トランクの中の箱」という作品
デュシャン作品の良いところ取りの、ミニチュア箱詰めセットになっているやつを
見ると、やあ、キミにまた会えてうれしいよ。と素直に思う。なんでか。


先月、こそこそ一人で横浜美術館デュシャン展を見たときは
へえ、こういうものだったのか、という興味は持てたけれど
特に楽しさは無かった。
あの「泉」。白い陶製の便器に偽名のサインを書いて作品として
出展しました。って学校の教科書なんかでお勉強した、あれはでも
やっぱり見ると面白かった。ああ確かに便器だけど、美術品っぽいと納得。
そこで楽しかったのは唯一、会場の売店で売られていたシール。
透明シートに「泉」と同じ、黒々とした筆跡の偽サイン。
このシールを貼るだけで、お宅のトイレがあっという間にデュシャンの美術作品に。
っていうキャッチコピーにも笑った。今回の町田の展覧会には、これはありません。

やっぱり先に横浜で見て、そして今回のこれって
すごく良い組み合わせだと思う。楽しい。
町田市版画美術館、がんばっている。良し。やればできるじゃん。
この企画、デュシャンばかりでなく、他の人たちも面白いよ。