BJによろしく

ブラックジャックによろしく (11) (モーニングKC)

ブラックジャックによろしく (11) (モーニングKC)

9巻〜11巻をまとめ読み。1巻から全部所有なんだけど。
しかしなあ。だめだよ、こりゃ。
1巻の研修医の実態から勢い良く始まって、小児科とか癌とか進んで、
そしてこの9巻からの精神科編。いかんわ。

癌編のときもね、どうして抗がん剤とその補助治療の話まで来て、
結論が「腫瘍内科」ではなくて緩和ケアなのか、納得いかなかったし。


精神科の話は20年位前の漫画だったら、それでもいいかもしれないが。
なんかテーマ古すぎで、がっかりだ。
小学校の殺傷事件とからめるにしても、この切り口は古い。

せっかく、メジャーなところで多数の若者とかに精神科医療について
語れるチャンスをみすみす「差別はイケナイ」みたいなところで留まって
逃してしまっているようだ。

これに比べれば、我が夫が数年前に某誌に描いた精神保健PR漫画の、
お父さんが鬱病になってやがて回復するまでの、のほほんとした短い
ファミリー漫画のほうが、ずっと良いと思う。

ロマンティックな狂気は存在するか (新潮OH!文庫)

ロマンティックな狂気は存在するか (新潮OH!文庫)

これはお気に入り。書かれたのは10年以上前なのに、むしろ
こっちの方がしっくり来る。