鳥肌

弥次喜多の事を毎日しつこく考えて生活しているので、
他の映画を見に行く余裕がもう日々の暮らしに残っていない。

しかし先日、渋谷のパルコの外にあった大きな
看板(特大ポスター?)には注目した。
タナカヒロシのすべて」という映画の予告。
渋谷パルコの中の映画館でだけやるらしい。

主演が鳥肌実。地味に生活しているサラリーマン役らしい。
そして「テルミンと俳句の会」に通うという。
激しく気になった。何組かの通行人も同意見らしく
「うあっ鳥肌実だよ。テルミンかぁ。」と異口同音に言いつつ
立ち止まって見上げていた。


私は、鳥肌実さんが、年末に明和電機のナンセンスマシーンズ展で
明和社服姿で観覧なさっていたのを遠くから拝見した他は、
レンタルビデオ町田康原作の映画「けものがれ。俺らの猿と」で
人格全開で全壊しちゃったような演技を見たきりです。
その映画は正直つまらなかったけれど、鳥肌さんの出ているところ
だけは凄くて、そこは何回も巻き戻して見ました。
今度の映画は役柄が全然違うみたい。
でもなあ、煩瑣な日常の些事を排して渋谷まで見に行く元気がない。
じっと待ってレンタル希望。