逆噴射家族

これさあ、本当に大好きだったんだわ昔。石井總互監督の逆噴射家族。
まだ実家にいたころに見たんだ。中学生？の工藤夕貴ちゃんかわいい。
昨日ツタヤで通りすがりに久しぶりに見つけて借りた。
今日に限って娘（15歳）も息子(10歳）もヒマだったらしく
私と一緒にがっつり最初から終わりまで見ちゃうから困った。
私はこれ大好きだったのに、なんだか娘や息子の反応とか気にして、
なんというか、ちょっといたたまれない感じでした。

見ていて自分でも驚くくらい、セリフとか場面とかかなり覚えているのよ。
だけど見ていた自分の感情が、記憶として思い出せてもリアルに再現できない。
隙間無く整然と並んだ同じ形の建売住宅群を俯瞰でみても、
私はもう吐き気も脅威も感じない。
家族間の変な死闘にカタルシスもあまり感じない。
高架線の下の、家族の新生活の美しさを見ても涙は出ない。
これはあの当時の私に必要な映画だったんだ。
今はもう見なくても全然大丈夫だよ。世話になったね、ありがとう。