老人会議

いや、別に誰しも生きている限りは年をとる。それが悪いんではない。
私だって毎年着実に年取って、死なない限りは婆さんになる。
しかし町内会の委員がお当番として回って来ていて、
朝から会議に召集され、もうその主要メンバーが
人の話を聞いていない老人達なもんで、
人の話を聞いていない人同士が大勢で話し合いをするという
困った状況に私は迷い込んでしまったのさ。
明日の集合時間を決める話が無限ループ化しかかってしまって結論微妙なまま。
どうやら私は明日は早朝からグランドの水溜りを雑巾で解消し砂を敷き、
町内会の大運動会に一日お付き合いをして、
老人達がハッスルするのを愛で、味噌や鰹節や醤油などの景品を
にこやかに配布するのが任務となるらしい。
子ども達にも大勢参加して欲しいらしいが、委員の家の子でさえ
野球部だのサッカークラブだの中学校の中間試験の勉強だので、来られない。
いいんです。従順な市民です。言われた通り泣かずにやります。