お気楽絵巻。オペレッタ狸御殿

DVDを豪勢に新作で借りてきた。また借りて見るかもしれない。
というか映画館でも見ればよかった。これは大好きだな。とても好き。
明るくて楽しい。絢爛豪華だが、かなり安っちい。悩みはないね。
見ていて気持ちのザワザワするところなんて全然なくってさ、
次から次へと「古い前衛」っていう感じの画。昔のとんがった若者作品?
はじけた感じのアングラ。みたいな。で、終始お気楽。お気楽至極。
オダギリジョーも良いね。
しかし「アカルイミライ」「メゾン・ド・ヒミコ」のときの
見ていて胸が苦しくなるような切ないまでの美しいオダジョーは
この「オペレッタ狸御殿」にはいない。
ハンサムで、お人好しで、ちょっとお馬鹿っぽくて、なんかチャチい。
そういうのがまた良いと思う。

そしてこの映画の本当の主演は、オダジョーでもチャン・ツィーでもなくて、
もののけが現れた風の怪演の平幹二郎由紀さおりだと思う。

3人組の子どもたち、可愛い声のカエル、眉のない薬師丸ひろ子
字あまり歌詞の歌、桜、海、かきつばた、衣装。それやこれや全部、
次々出てくる細かいところが一々全部好き。
オペレッタ狸御殿 プレミアム・エディション [DVD]