もうちょっと続ける

町田康強化月間は私の勢いが衰えてまいりましたが、
まだ地味に継続中です。
どうもパターンが似ているのを読み続けるのも。そろそろ。なんだ。
でもいいんだよ。いろいろな合間に地味に続けるのさ。
権現の踊り子権現の踊り子
これは短編集で、「工夫の減さん」が大変良いと思いました。
減さんという人は、貧乏なおじさんで工夫ばかりしている。
あれこれ工夫ばかりしているから、失敗続きで貧乏続き。
工夫さえやめてしまえばもっとスムースに生きられそうだが、
でも工夫せずにはいられない。
最後に登場の元カノ女の「そうだっけ?」にちょっと泣きそうになった。

表題作の「権現の踊り子」はなんかなあ。
どういうわけか、その前に出していた本のほうが絶対面白かったのに
なぜか芥川賞作品になっている「きれぎれ」に近い感じ。崩壊しすぎちゃった。