魔女狩りという狂気
- 作者: アン・ルーエリンバーストウ,Anne Llewellyn Barstow,黒川正剛
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
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中世ヨーロッパで吹き荒れた魔女狩りについて、
その規模、具体的に誰が選ばれて殺されたのか、その大きな背景など。
ちゃんとした大人達が、近所のおばちゃんを
「あれは魔女で、ほうきに乗って空を飛んで、悪い呪文をかけているんだろう。」とか
本気で集団で信じて、その人を捕まえて拷問して火あぶり刑、って
マジかいそりゃ、いくら昔の外国でも、でもあったらしいね実際。って読み始めたら、
大事だね。こういうこと。300年から400年前の出来事をしつこく調べて考えるって。
信じられないような暗黒の歴史は他人事ではなく、
緩和されたとは言え、この現在まで続くものだということ。ジェンダー、民族、差別。
「魔女」とされて狩られた人の典型。
・当時の、薬草で村人の病気を治すことや、まじないや、占い、産婆などを
兼業する仕事だった「病治し。= ヒーラー」
・貧乏でガミガミ口やかましくて、ズケズケ要求する、嫌われ者の老婆。
・女性。 ドイツでは、居住していた女性は2名を除いて処刑された村もあり。
・堕胎、姦通、乳幼児殺しの女性。避妊もいけないらしい。
・ひどい嵐や、疫病に対しての「生け贄」。イケニエにできそうな女を魔女に認定