詩と革命

「どっちがえらいだろうか、詩人と 人々に物質的利益を もたらす 技術者とでは? 両方ともだ。 心臓は ともに同じモーター。 精神は これもひとしく精巧なエンジン。 ぼくらは 平等である。 ともに労働者大衆のなかの同志。 からだも心もプロレタリアだ。 い…

片桐さんにサインもらった

娘から「お母さん!今、ヴィレヴァンでジンジンがサイン会やってるよ!」と電話。 無職ゆえのお気楽さで、すぐに自宅から徒歩で地元のヴィレヴァンに向かった。 私は片桐仁さんが好きなんだよ。 泣くほど大好きなのはラーメンズの「ATOM」の「のす」だわいよ…

これだけは読むべし「銃・病原菌・鉄」

仕事がしんどくなってきてから読書する元気が無い状態が続いていて 退職したらガンガン読むぞと思っていたのに もうね、仕事辞めたら辞めたで全然ダメだった。 果たして本当に自分は今までずっと仕事なんかしていたんだろうかと 自分でわからなくなるくらい…

調子悪いときに

なんというか、人事異動からすでに2ヶ月たったというのに 新しい仕事が全然覚えきれずこなしきれず。 前任者ができていたことが何故そんなに私にできないのか。 私もこの年齢まで曲がりなりにも労働者として生活してきて 今さらここまでダメってことは一体…

虫のこととか金のこととか

2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)作者: 浜井浩一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/10/16メディア: 新書購入: 3人 クリック: 135回この商品を含むブログ (19件) を見る 犯罪の件数と刑務所人口には相関関係がない理由とか、防犯カメラにはそれほ…

映画館の作り方

本の題名だけで「うおっ!読みましょうこれは」って思うね。映画館(ミニシアター)のつくり方作者: 映画芸術編集部出版社/メーカー: ACクリエイト発売日: 2009/12/25メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 82回この商品を含むブログ (13件) を見るこの本は首都…

アメリカ怖い

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)作者: 堤未果出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/01/21メディア: 新書購入: 18人 クリック: 367回この商品を含むブログ (152件) を見る読み応え十分だった「ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)」の続編が出た。 今回…

キミは珍獣と暮らせるか?

キミは珍獣と暮らせるか? (文春文庫PLUS)作者: 飴屋法水出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 31回この商品を含むブログ (19件) を見るこの本は非常に楽しい。読んでいてニコニコする。 美術や演劇の人としてでは…

解説が楽しい

奇っ怪紳士録 (平凡社ライブラリー)作者: 荒俣宏出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1993/11/01メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見るこの本は荒俣せんせいの、あの奇人列伝系。 異能番長たちが短く次々紹介される。 そして巻末の解説…

死にたい気持ちをきくこと

自殺する私をどうか止めて作者: 西原由記子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (1件) を見る「自殺する私をどうか止めて」というこの本の題。 自分が自殺しようとするのを人に止めても…

art・芸術・昆虫

最近読んだ本の中でおもしろかったもの3冊。アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人作者: 大野左紀子出版社/メーカー: 明治書院発売日: 2008/02/01メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 1,184回この商品を含むブログ (55件) を見る そのあ…

尾崎放哉句集

娘は「私は最近は毎日いつも尾崎が好きだ オザキは良すぎて泣ける」と私に語る。 それは豊の方の尾崎のことではなくて 尾崎放哉のことだった。 あの「咳をしても一人」の尾崎放哉句集を毎日持ち歩いて 気に入った句が載っているらしいページの角に折り印をた…

思ったより高く売れた

我が家の本棚の雪崩状態対策のために 今度は子どもの絵本を手放すことにした。 うちには「こどものとも」「かがくのとも」の古いのが結構あって 人から昔いただいた1970年前後のとか クオリティが高くて面白いんだけれど もうウチに置いておくよりも 高…

アラマタ先生とパンツ

本当は前からこの日はお出かけがしたかったんだけれども、 翌日から始まる自宅のトイレとその周辺のリフォーム工事に備えて 物を片付けたり、棚を移動させたり、移動したものを置く場所を確保したり そんなことを真面目にやらざるを得ない。物を移動したり捨…

これがシマコか

べっぴんぢごく (新潮文庫)作者: 岩井志麻子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/08/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (12件) を見る西原理恵子の本ではしばしば、目をつけた青年男子を押し倒して 高笑いしているようなサイバ…

美人とは何か

美人とは何か?―美意識過剰スパイラル作者: 中村うさぎ出版社/メーカー: 文芸社発売日: 2005/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (16件) を見る中村うさぎさんが書いている 「ブスのくせにかわいい服を着ているのが許せないと思…

チェーザレ・ボルジア

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1982/09/28メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 191回この商品を含むブログ (123件) を見る最近うちの夫が無我夢中で読み続けた大長編「ローマ人の物語」…

店を持つという空想

「いつか自分のお店を持つ」という空想は多くの人が持っているはずだ。 ケーキ屋さんになりたいとかお花屋さんになりたいとか、そんなことは 子どもの頃のようには無邪気に口にしないだけで。先日、下北沢に行った際に北沢タウンホールの近くの古本屋の 「古…

村上春樹のイスラエルの件について私も言う

今さら書くと、あとだしジャンケンのようでずるいっていうか しょうもないんだけれど。 ムラカミハルキはイスラエルにこうやってちゃんと語れる作家だって それは信じていた人は多いはずだ。 村上春樹の小説をたくさん読んだ人よりも むしろ「小説以外のハル…

睡眠画集

なんかね、残業して帰宅したあとは食べる力があまり出ないせいだと思うんだけど 実は最近またここ数年での体重最低記録更新中でよろしくない。 せめて食後に画集でも眺めようと思ってこれをみると 不思議な事に、3ページくらい見るとそのまま座椅子で寝てし…

子どもの最貧国・日本

子どもの最貧国・日本 (光文社新書)作者: 山野良一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/09/17メディア: 新書購入: 9人 クリック: 60回この商品を含むブログ (56件) を見るビンボー家族でも仲良く元気にたくましく健やかに暖かく。って「昔はよかった」 とか…

そういうセットにはならんと思う

娘はどこで得た情報かわからないが ドストエフスキーの『悪霊』はそのうち亀山郁夫の新訳が出る、という。 そしてニヤニヤしながら 「そうしたら『悪霊』ブームが来て、本屋の平台に『蟹工船』と Befor/Afterって感じでセットで並ぶんだよきっと。…

読んだものメモ

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)作者: 生田武志出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/08メディア: 新書購入: 17人 クリック: 171回この商品を含むブログ (87件) を見る最近何冊かこの種類の本を読んでいるんだけれど これもしっかりとした内容…

貧困大国アメリカ

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)作者: 堤未果出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/01/22メディア: 新書購入: 39人 クリック: 606回この商品を含むブログ (374件) を見るこれはなかなかすごい。読んでよかった。 内容はマイケル・ムーアの映画「華氏91…

鉄砲を捨てた日本人

鉄砲を捨てた日本人―日本史に学ぶ軍縮 (中公文庫)作者: ノエルペリン,川勝平太出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1991/04/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (10件) を見るこれは思ったより面白い。 種子島に鉄砲が伝来したの…

悪霊

悪霊(上) (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,江川卓出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 108回この商品を含むブログ (92件) を見るうちの娘(高3)は、町内一ドストエフスキー好きの高校生だ。 もしかしたら高校生で…

「実生活で役に立つ」か?

画狂人ホルスト・ヤンセン―北斎へのまなざし (コロナ・ブックス)作者: 種村季弘,水沢勉,谷川渥出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/03/01メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (23件) を見る最近、夏期でも毎日大きい荷物と絵の具だらけの手…

新しい感想文を書いたよ

最近なんかなあ。このブログのリファラを見て釈然としない気持ちだ。 このところ読みにきている人の大半は 「夏目漱石+こころ+感想文」の検索で来ているよ。 ネットで書いているものを誰がどう読んでもそりゃ良いんだけれどもね。 あのね、それきっと高校…

アラマタヒロシ澁澤愛

文明移動説作者: 荒俣宏出版社/メーカー: 集英社発売日: 1993/09メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る私が大好きな古本屋、駒場東大前の河野書店で購入。 楽しく読んだ。 グアテマラの小さな村で見てしまったのだ、この上もなく…

「こころ」無理だった

リベンジできなかった。 私は本を読む量は子どもの頃から決して少ない方ではなかったはず。 だが夏目漱石がほとんど理解できないまま今に至っている。 中学生の頃には、「吾輩は猫である」も「坊ちゃん」も字面を読んではいても 面白いとかそういうのがほと…