読んだものメモ

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

最近何冊かこの種類の本を読んでいるんだけれど
これもしっかりとした内容でとても良い本だ。
釜ヶ崎の従来型の日雇い労働から野宿生活への流れ。
近年の不安定雇用問題の拡大。野宿者対策の問題点など。
野宿者の多くが従事している廃品拾い。
アルミ缶は１個あたり約２円で買い取られる。１日10時間ほどかけて
大変な距離を移動しながら500個ほど集められれば1000円の収入。
時給で100円換算。怠け者どころか過重な報われない労働。
現在小規模に実施されている公的就労支援は今後うまく広がると良さそうな。
あと、ホームレスワールドカップなんて私は全然知らなかったよ。
大変な現状と、それの考え方と、今後目指したい方向のこと。また読み返そう。

世界屠畜紀行

著者が東京や韓国や欧米や沖縄に出向いて、
驚異的に丁寧な詳しい大量のスケッチとともに
各国での動物が食肉になるまでの作業とそれにかかわる人々の様子を
詳細に紹介。著者の屠畜と解体と食肉への濃い愛が満載。

パラノイア創造史 (ちくま文庫)

掲載の数名を省略してでもニコラ･テスラのところ等はもうちょっと
濃くするとかしたほうが面白かったんじゃないかと思う。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (6) (ビッグコミックス)

息子に借りて頑張ってもう８巻まで読んでいるのに
1巻の冒頭から最大の問題になっている「ともだち」の正体が
誰なんだかがまだ分からないのよ。長いよ困ったよ。面白いけど。
あと私が小学生のとき、何か好きな絵を描くという場面では
クラスほぼ全員が大阪万博の太陽の塔を描いていたことを思い出した。