キミは珍獣と暮らせるか?

キミは珍獣と暮らせるか? (文春文庫PLUS)

キミは珍獣と暮らせるか? (文春文庫PLUS)

この本は非常に楽しい。読んでいてニコニコする。
美術や演劇の人としてではなく
動物屋さんとしての飴屋法水の本。

ペンギンにかまれたら血まみれになるぞとか
見た目は怪獣みたいだけれど気が弱くてすぐ死ぬぞとか
さらに大事なのは、確かにアマゾンの動物だけれど
あんたの部屋はアマゾンじゃないんだとか
そういう何ともツマラない現実ちゃんと向かい合うことからし
動物飼育は始まらん

モグラはその気にさえなれば誰にでも飼える。
(中略)しかしエサが問題で、一日にザル一杯ミミズを食べる

動物を飼うのは実に大変なことらしいというのがなんとなく分かる。
しかしトビネズミとか、飼ったら楽しいんだろうな〜とかも思う。
ビントロングやトビウサギのことはこの本を読むまで知らなかったが
一緒に生活するのって素晴らしく面白そうだ。
世話が難しすぎるから無理だけど。
私の家は今のところ現状の家族との生活でお腹一杯状態なので
特に珍獣の需要はないんだけれども。

あと、この本は著者による動物のイラストが
美術家とは思えない自由な落書きのようなタッチで描かれていて
非常にラブリー。