カニ母

以前に買わずに読んだ漫画を、やっぱり欲しいので今更購入。
　　
西原理恵子「毎日かあさん」の「カニ母編」と「お入学編」。
また読んだ。何度読んでも、そのたびに良い。
新聞に毎週、夫婦と子ども２人のファミリー漫画を連載中に、
別居そして離婚。波乱の日々をさり気なく実況連載。
良い家族なんだ、実に。息子がこう言っちゃなんだがお馬鹿で、娘は頑張りや。
元夫はアル中の困ったさん。それぞれがとても魅力的。
愛がいっぱい。行き場に困る愛。先が読めない愛。過去にあったような愛。
あきれるのも愛。付き合いきれんと思うが愛。大変強い愛。
しかし、カニは美味しすぎるので、愛する子ども達には隠れてこっそり
１人で食べたい。そう、自分にも愛。

特に「カニ母編」は、日本国民は一家に一冊は置いておくと良いと思う。
「お入学編」の最期の方は例の、息子の学校から呼び出されて
学校のことはあまり描かないようにとクレームつけられた話も漫画で収録。
漫画に描かれた人がそれぞれモンクを言うのは無粋だけれど仕方ないかと思っていたが、
この素晴らしい作品に教育者からクレームって、そりゃないだろうと思う。