株とかアマゾンとか

いつか読もうと思っていても、ずっと長い間気にしているのに
読まないまま年月がたっている本がいろいろある。
資本論」とか思春期の頃に読もうとして無理で、ちゃちいダイジェスト解説みたいな
テキストでお茶を濁して済ませていただけで。
老眼が進行する前に読み始めないと私は一生「資本論」を未読のままで終わってしまう。
物心ついた頃からの私の育った家庭環境からして、私が資本論を結局読まずに
年をとって死んでしまうなんて、理解ができない。それじゃマルクスと私の関係が
よくわからないまま、いったい自分はどこの子どもだったのか。
「空中キャンプ」の方もちょうど読み始めたとの記事を見て、
今から私もと先日、意を決して大型書店に行き、ついに手に取った資本論
全巻並んでいたのをぱらぱらと数ページずつ立ち読み。
速攻退散。5分で撃沈。全然無理。完全撤退。
もう私は読まないままでいいや。もういいよ。マルクスはダイジェスト程度で
私は現在の資本主義経済の本を軽く読むだけでいいや。


臆病者のための株入門 (文春新書)

臆病者のための株入門 (文春新書)

これはとてもわかりやすい親切な本だ。投資を煽らない。
株で儲けたとか損したとかいうのはどういうことなのか、
なんとなく分ったような気分になる。
労働者階級の人は、自分の労働力を売って賃金を得る存在なので、
わずかな資金を株式投資なんかに、みすみす捧げなくても良い。
主婦の株入門、みたいな本は私は今後堂々と無視することにしようと思った。


アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾンは本当に便利すぎて、油断するとすぐまた私は買ってしまいそうになる。
どこの本屋よりも、客のそれぞれの好みをよく把握して迅速に取り寄せる。
そして大きな倉庫では作業のスピードを機械に監視されながらのアルバイト。
いつのまにか時給が下がったり、残業がなくなって収入が減ったり。
この本が出て以後、現在はまたアマゾンは成長しているだろうし、
アルバイトはアマゾンで本を買うこともできない安さで、大量に使われているのか。