私が見つけてさしあげよう

自分と同世代の友人と近所で食事しながら喋ったりした後で、
これからちょっとブックオフに寄ると言ったら、友人も一緒に来た。
うちは家族4人がそれぞれに毎月毎月、3冊から10冊くらいの本や漫画単行本を買って、
たいして処分もしないので家の中が難儀なことになっている話などしたし、
漫画を買い込む習慣がない友人は、私がどんなものをどのように
買ってしまうのか興味を持ったようだ。
さっそくベルサイユのばら 愛蔵版(第1巻) (Chuko★comics)を手に葛藤する姿をご披露。
ベルバラがぶ厚い2冊にすべて収まっているじゃないか。しかもそれが100円じゃないか。
でも全2巻のうちの1巻だけしか置いていないじゃないか。
しかしこれを買っておけばいつの日か2巻もここで100円で買えるんじゃないかしら。
でもそうならなかったら前半のみの半端なアントワネット王女が本棚でかさばることに・・・。
そんな心の迷いを友人に数分間語ってから、棚に戻した。
そして、かつてどんな漫画が好きだったのか友人にきいたところ
「ずっと昔にララで連載していた、成田なんとかという人の漫画は好きだった」とのこと。
「額にしるしがあるカッコイイ芸能人の男の子が実は双子で、大学で知り合った
キルトを縫う女の子と友達になるやつ?」と、学生寮で回し読みしていた当時のララの
記憶を呼び起こしたところ「それそれ!」と驚かれた。
題名はなかなか思い出せなかったが、白泉社のコミックスの100円棚でほどなく
Cipher (第1巻) (白泉社文庫)が全7巻置かれているのを発見。
友人は昭和60年頃に読んだそれが売られていることにも、私がそれをあっさり
見つけたことにも大変感激してくれた。
しかし「ほれ。つい買ってしまいたくなったでしょう。」という
私の言葉に負けず、買わずに帰った友人を偉いと思った。