野毛山動物園の素晴らしさ

娘(16歳)は今度の校内の作品展では、ワニの絵を描く予定だという。
本物のワニを見ておきたいと言うので、爬虫類館がある野毛山動物園に私も付き合った。
桜木町の駅から、荒んだ空気を醸し出す場外馬券売り場の客達の流れに乗り、
15分ほど歩くと別世界。
入場無料。受付でパンフレットを笑顔で手渡してくれるのにタダ。
雨の日曜日なので客は少ない。動物達にエサをあげるのを解説つきで公開しており、
何時からどの動物のエサやりタイムかが掲示されている。
少し待ってライオンとトラの給餌を見た。たった数名の客に飼育係さんが
とても丁寧に語り、質問に答えてくれる。市販のネコ用ミルクや、馬肉や鶏頭をあげていた。
一匹のトラと2匹のライオンのオリの前で、興味深く1時間ほど過ごしてしまった。
そして目的の爬虫類館。
爬虫類館に入ると、片側には壁の窓の中にヘビやイグアナ等。
もう片側は下にワニのオリを見下ろすようになっている。
娘が幼児の頃に一回だけここに連れてきて、怯えて泣かれたことがある。
今は全く覚えていないという。
ここでも給餌見学。
ワニは一週間に一度しかエサを食べない。毎週日曜日午後のみの給餌。
どのワニも鶏頭を食べていた。バリバリ食べるが、近くに落ちたエサは
意外と気づかなかったり、ワニの種類で雰囲気がかなり違う。
爬虫類の飼育係りさんも解説が詳しい。
ここでも客が少なかったので、娘がスケッチしている間に飼育係さんに
ワニのことを色々きいた。

  • ヨウスコウワニは、タニシやザリガニが好物で、人は襲わないが田んぼを荒らす。

 絶滅しそうになり、中国政府が施設で繁殖させ増えたので食用にして観光客に
 料理して出している。でも日本では大変貴重で産卵孵化は大変。

  • キューバワニだけは危険度が高い。このワニだけは飼育係をエサと認識している。
  • メガネカイマンはなんとなく表情があって気持ちがわかる。
  • インドガビアルだけは何を考えているかわからない。


飼育係さんとこんなにしゃべったのも、ワニのことをこんなに見つめたのも初めてだ。