おみやげ持って

数ヶ月ぶりに実家へ行った。
母親が70歳になるので、革のバッグをプレゼントした。
母親に誕生プレゼントをあげたのは、その前はいつだったか思い出せない。
私が大人になってからは初めてだ。
還暦のお祝いも両親とも何もしなかったな。というか気づかなかった。
そういえば父親には2年前、70歳の誕生祝いにブルースハープが欲しいと
希望の型番を言われ、地元の楽器屋で買っていったんだった。
それを吹いているのはまだ見たことがない。
昔に学校用のハーモニカは吹いていたけれど。べつに病気の年寄りは
ブルースハープは持っているだけで満足して、演奏は心でだけしていても全然良いし。

実弟からの情報では、父は昨日は電気店で1パック20枚のDVDディスクを
4パック購入し「年末年始の録画はこれで足りるだろうか」と言っていたとのこと。
この家は普通の地上波の他はNHKのBSしか見れないのに、80枚録画する気だ。
VHSまで使って最高時は3番組を同時に録画して、それをDVDに焼きなおしている。
すでに押入れいっぱいに、TVを録画したDVDが詰まっているらしい。
録画したお気に入りの市民大学講座の地理や歴史など、居眠りしながらも
繰り返し見て、関連書籍をアマゾンで週4回くらい買って、
ニュース番組を1時間ごとに見て、ブッシュの悪行やプーチンの非道について
自分の妻に長々演説し、1日5回の分割食の度に妻の工夫が足らんと文句を言いつのり、
体調の不良を訴え、日常生活の不備な点や家族の至らなさを嘆き、
なるほどこれは忙しすぎてリハビリ運動をするひまもありませんがな。