お姑さま艶話
お姑様が久しぶりにお泊まりに来ている。
無茶な方向で元気が炸裂している人だったが、なんだかこのごろは
テレビを見ながら体を二つ折りに曲げて静かに居眠りしていることが増えた。
高齢で心配なので私も一緒に風呂にはいる。
お姑様が風呂場で私に語る。
「昔はね、私がこうして浴槽に浸かっているとね、
必ずお父さん(亡夫)がこっそり入って来ちゃってね、
小さな木の浴槽だったから2人だとお湯がこぼれちゃうから、
もうやめてちょうだいって、私が言うんだけれどね
お父さんは、そんな声を出すと子ども達に聞こえるから静かにって、
そう言って結局毎回入ってくるのよ。
私の体をそうやって触ったりしたかったんでしょうね。
それで私、長男(私の義兄60才)に
ねえちょっと、あのころそういう声って聞こえてたの?ってきいてみたら
なんかやっぱり聞こえちゃいなかったみたいよ。」
両親の夫婦仲が悪くて苦労したと夫の兄弟は言っていたが、
仲良しの部分を上手に覚えていて、60歳になった息子にそんな質問を
するお姑様がプリティだ。