息子が交番で保護

子どもの日、私は実家の病人の見舞いに行き夜になって近くまで戻ってきたところ、
夫から「息子(中1)を遠くの交番に迎えに行かねばならない」と連絡あり。
私は「あら、迷子になっちゃったのかしら」なんて咄嗟に考えて
いつまでも幼児の母のような気分の、のん気な母さんだ。
思春期男子の母は、もっと「何か息子が犯罪の容疑でもかけられたか」とか
そういう緊張感が必要だったような気がする。
息子は時々やっている「全く目的地も意味もない一人のサイクリング」で
今までで一番遠くまで自己最高記録を更新し、帰り道に自転車の無灯火を
警察官に咎められて、どうやらそのとき軽く盗難車の嫌疑をかけられたらしい。
親戚からお下がりでもらった自転車で、地元ではない防犯登録シールのままだし。
夫が迎えに行ったときは、息子は警察官とすっかり打ち解けて
とても楽しそうに会話していたという。
息子は「ライトはすぐにつけたけれど、それだけじゃ許してもらえなかったよぉ。」
と帰宅後に私に笑顔で満足気に語り、
そのあとすぐに家族で近所の和食ファミレスに行ったら、
靴箱の番号は「む 10」を選び、
僕は今日は無灯火で捕まったからこの番号にしたよ、と笑っている。