シッコ

マイケル・ムーア監督で医療保険モノなのだから見ないわけにはいかない。
アメリカの医療保険の崩壊っぷりを揶揄するようにレポートするのは
さすがにマイケル・ムーア。うまい。
事故で手の指を2本切断した人が、2本とも接合するのは支払えなくて無理だから
どちらの指を諦めるか選ぶようにせまられ「ロマンチックな彼は薬指を接合」とか。


しかし、映画はこの2時間くらいが長さの限度だろうから仕方ないが
どうも分らない部分が多く残るのが気になる。
アメリカだって、巨大製薬会社がもっと薬を売りたがっているんじゃないか?
それなら逆に医療保険制度を充実されることも利権になるんじゃないか?
製薬会社の利権が民間保険会社の利権に負けているのか?
9.11事件での救出活動に従事したアメリカの英雄達が、その後に健康被害
その支払い困難な苦しい生活状況で困り果てている。しかしキューバに行ってみたら
安心して医療が受けられた。だが、キューバの医師はアメリカでその英雄に
処方されていた薬のいくつかを不要と判断した。
自己負担が多い方が不要な薬まで出しすぎることを抑制する、と信じられがちだが
これはどういうことなのか?

等など、上手くいっている理由とそうでない理由をもっと知りたくなる。