そうかこれが毒活字か

サド侯爵の生涯 (中公文庫)
これを読んだからには、やはり澁澤龍彦訳のマルキ・ド・サドは一冊くらいは
読んでおこうじゃないかと思った。

悪徳の栄え
これの続編は日本で発禁で裁判になったのね。
で、こちらの本だが
そうかそうか、これはスキャンダルだったろう。続はこれ以上ってことかい。
エロいも何ももうメチャメチャで、もうサド侯爵ったら200年前に牢獄や
精神病院やらに何十年も閉じ込められながらこんなのを書いていたとは
あんた一体何なのそのエネルギーは。しかもこれは澁澤龍彦による抄訳であり
もとは全6巻だったという。お腹一杯です。
エロと残虐のハイパーインフレーション状態。
終いにはエロいのかどうかさえもう分らん。
やはりフランスのエロは神の存在を否定するところから始めなきゃいけないのね。