こんなの売ってた

蟹工船 (まんがで読破)

蟹工船 (まんがで読破)

コンビニでわりと目立つ棚に置いてあって、思わず驚いて買ってしまった。
中学生の頃に「尊敬する人物は小林多喜二ゲバラですっ」って答えていた
現在の中高年の一部に対しての商売かね?
絵柄が古い。格差社会が言われている今は、もっと新しい感じでリメイクした漫画に
すると意外と新鮮になるんではないか。


つっこみ力 (ちくま新書 645)

つっこみ力 (ちくま新書 645)

反社会学講座」があまりにも素晴らしすぎたので、自分の期待が高すぎる。
この本は途中までの経済学の悪口は特になんということもないんだけれど
終わりの方の、日本の失業率と自殺率の増加についての分析は非常に面白い。
この著者はやっぱりデータを丁寧に使って、今までの説に反論しながら
話をすすめていくのがすごいと思う。自営業者の自殺についてとか、もっと詳しい
論考が欲しいとも思うが、単純に自殺を減らすには失業を減らす、みたいな話の
ずさんさを考えるためのデータの読み取りは大事だ。
しかし「こんな素晴らしいデータがそろっているから著者の説が真実だ」と
単純に信じられてしまうことを警戒してのこの本の3分の2くらいの前フリなのね。