方舟日和

昨夜の豪雨はすごかった。未明には市役所からの防災放送まであった。
雷鳴で途切れがちに聞こえたそれは「河川の氾濫や土砂崩れの恐れがありますので
ご注意ください」ということだった。
寝ている市民を起こしてまでそんな漠然とした注意をするっていうのもな、と
思ったんだけれども実際に近くで避難が必要だった地域もあったようだったから、
「ひとまず起きてちょっと周りを見て逃げなくて良いか各自判断してみ」
という意味で役に立ったのかもしれない。
そして今夜もまた断続的に滝のような雨とか、重く響く雷とか。


こんな酷い雨だと、しりあがり寿の「方舟」を思い出さないか。
怖いよ〜、実はさっき本棚から発掘して久しぶりに読んだ。
この漫画は何が怖いって、とにかく大雨が降り止まない。
「止まない雨、終わる世界。」だ。終末漫画だ。希望ナッシングだ。

方舟

方舟

今のこの雨ももうこのまま二度と止むことはなくて、方舟も沈み
私もあなたも街も人も山も皆ブクブクと静かに消えるかもしれない。
とかぼんやり考えながら飲酒をしていたら、息子は明日は朝から剣道練習だから
送ってという。朝までにこの天候はおさまるのかなあ。
リアル社会は面倒で、私の意識を捕まえていてくれる。