タグ羞恥

娘がアルバイトをしている書店では、商品に万引き防止のタグがついているという。
会計のときにレジで店員が、書籍からそのタグを外しているそうだ。
もしも会計の前に客が勝手にそのタグを外してしまったら、
それは店外に持ち出されても警報システムは作動しないので、店としては問題だ。
そしてその書店では、万引きされてしまう確率の高い商品がある。
他の書店の多くもそうなのかもしれないが、それは男性向けの萌え系のエロい漫画本。
店の被害を防ぐために
一部の萌え系エロ漫画本には、客にも簡単には分からない位置に
タグがこっそりとつけられているそうだ。
客に簡単に分からないものは、バイトの店員にも簡単にはわからない。
この「対策商品」をお客様がレジにお持ちになると
バイト店員は人前では通常広げられない
そのエロエロで萌え萌えのページを1枚ずつめくってタグを探さなくてはいけない。
地元の高校の制服を来た男子生徒客とレジカウンターをはさんで
「うげ」とかまさか言うわけにはいかず、無言でその作業をする。互いに気まずい。
せめて対策商品の棚には「レジで店員がページめくるからよろしく。万引警報もついてる」
とか掲示しておいてくれればいいのに。
でも女子店員にむしろ積極的に対策商品の中身チェックさせる客がいたら
もっといやだな。