娘はともだちができたらしい

大学に入学したばかりの娘だが
「友達がまだ誰も出来ない」ひとりごちていた。
自分以外の新入生達が互いにメアド交換をしているのに、
そのために赤外線機能付きに機種変更した自分のケータイを
取り出すチャンスにまだ恵まれていないという。

「新しい場所に行ってそんな一日を争って急いで友達関係なんか
作ろうとしなくても全然大丈夫だよ。そのうちジワジワ程度で。
 お母さんなんか、40年以上そんな状態だけど平気だし。」
と、私がせっかくここまで言ってあげているのに。


しかし今日は数名と会話しメアド交換できたと上機嫌。
そうかい、そりゃよかったねえ。
学科の新入生の8割が高校新卒ではないという。
年上の友達がたくさんできるのかな。


そしてどの科目を履修するかで悩んでいる。
大学で配られた案内の印刷物を私もちょっとのぞき見る。
「右脳の活性化とUFO・スプーン曲げ・・・」って、
良いのそんなの単位として認められる講義として。
で、「頭よくなりそうな気がしないよ」と言いながら
それを選択しようとしている娘はどうなのか。


そして娘は、家では柏餅を食べながら別件のメモを書こうとする。
満足そうに「今、これ食べてるから左手で書くの。あ、書きにくい。」
と、たらたらしゃべっておるので
「その柏餅を左手に持ち替えて、鉛筆を右手に持てば解決する」と
私に言われて、ああそうだねえなるほどぉとかのんびり答える。
まあ、とりあえず平和でなによりです。