山海塾 『卵を立てることから―卵熱』

フェスティバルTOKYOで今年も山海塾が出る。
昨年は娘が行って金柑少年に感動していたが
今年は私も行ったよ。


芸術劇場前は「おやじカフェ」開催中。

エスカレーターで中ホールに向かう。


胎児のようにゆったりと舞台で一人うずくまる天児牛大を見ていたら
実は私はいつの間にかウトウトしてしまいましたがね
いや、なんかゆったりとした心持で。
しかし美しい舞台。
舞台上には大きく水深数センチの黒くて広いプール。
砂時計のように細く一筋ずつ振り続ける水と砂。
何よりも圧巻は
5人の踊り手が立とうとしては倒れることを繰り返す場面。
浅く水を張ったプールですから
倒れるたびに水しぶきが上がる。
5人は次々と何度でも立つ。そして卒倒、昏倒、光る水しぶき。
人が立つ事は奇跡だということ、
全力で倒れることの痛々しくも気高い美しさ。
見ていて鳥肌が立つ迫力だった。