いろいろ(結末まで書く)

娘は夏休みなもんで、映画をいろいろ借りてきている
私はなんかやはり集中力が持続しないので
大半は途中でリタイアするが、最後まで見るのもいくつか。
記憶に残ったことだけメモ。

神に選ばれし無敵の男 [DVD]

気が優しくて力持ちのユダヤ人怪力好青年が主役。
その弟の信心深い可愛い天才少年は、どんな活躍をするのか期待しながら
見ていても、脇役のまま終了してしまう。
いかにもあやしい興行主の狙いがナチス党のオカルト担当大臣というのが
なんかそそる。
客の半分がナチス党員、もう半分がユダヤ人になってしまった店の騒乱。
主人公が見る幻覚は足元に蟹の大群多すぎて怖い。

さすらい [DVD]

はじめに登場するイタリア美女が主役ではない。
中年のおじさんがあちこちうろうろする映画。
妻と別れて子連れで無職で住所不定でなんかうっとおしい感じの中年男だが
行く先々で次々と情熱的なイタリア美人さん達にモテてしまう。
そんなうまい話でどうするんだと思っても、この本人はなんか満たされず
もやもやとまたさすらう。
別れた妻を思い出すにも、見ていてその妻の良いところがわからんし
この主役が他の女にモテている理由もわからん。
で、よくわからんうちに死んじゃう。
付録で懐かしい淀川サンの解説。「愛の不毛」の映画だそうだ。
うん、まさに不毛だ。
昔うっかりデートで見てしまったカップルもいるんだろうな。

道 [DVD]

私は過去に2回ほど見たが、娘は初めての鑑賞。
娘は途中、「この可愛そうな若い女の主人公がピンチになって、
日ごろは酷い態度をとっているこの男が、女を救うために死ぬとか展開するの？」と私にきくが
そんな設定の男じゃないんだよー。
これから恋愛とかする若い人はまだ見ないほうが良い映画じゃないだろうか。

シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]

ジャック・ニコルソンの眉毛の稼動域の広さにあらためて感心する。
漫画では、人物がびっくりしたときとか眉毛が顔の輪郭からはみ出すことがあるけど、そのくらい進化した眉毛運動。
数年ぶりに見たが、顔だけでこんなに怖かったんだね。

ブロークバック･マウンテン プレミアム･エディション [DVD]

秘密の仲のおじさん２人組みが
美しい丘を２人とも全裸で走ってきてそのまま湖に飛び込む場面が
そりゃ幸せだわねと納得だ。
アメリカの田舎はホモセクシャル疑惑がそんな命がけとは
日本以上に厳しいのね。

ファニーゲーム [DVD]

これは怖い。何かを伝えるために怖いシーンを多用とかそういうんではなくて
本当にただ怖い。もう途中で逃げようかと思うくらい怖いが
それも気になるので最後まで見たけど、怖くなくなる場面がまるでないまま
最後の最後まで超怖い。
だいたい映画というものは、恐ろしい悪がいて罪の無い人を理不尽に攻撃しても
その攻撃は被害者の反撃なり死亡なり、犯人の立ち去りなんかで
そんなに映画の最初から最後まで持続的にダメージが続くのってあまりないと
思うんだけれど、なんかもうこれ大変。