息子の演劇部の公演を見た

息子は高校で演劇部員。
その演劇部は困ったことに部員が減ってしまっていて
実は息子を含めて3人しかいない。
そして演劇部といえば大概のところはやっぱりそうかと思うんだけど
どんな演劇をどうやりたいのか部員同士の意見がなかなか一致しない。
それでも先輩女子(部長)と息子ともう1名でなんとか頑張っていたが
3月に参加予定だった演劇コンクールが震災の影響で中止になり
どうにもこうにもな感じになっていたが
この度、学校内で上演となったので観てきた。

小さい教室で観客は少しだったけれど
ちゃんと作った高校演劇だったよ。
出演は部長と息子の2人だけ。もう1名の部員が照明兼音響。

脚本は部長の完全オリジナル。
はじめにその脚本案を見たときには展開が非常に複雑で
ボリュームが大変なものでこれは一体どうするんだろうと思わず心配したが
しっかりと1時間の劇として完成されていた。

やっぱり学年も性別も意見も違う高校生同士で
おとなの介入もなしに
ゼロから話を作って芝居を完成させるのってすごいと思う。

しかし、今回の劇も、秋にやった文化祭での公演も
3月に学外でやった英語劇も、全然違う内容なのにすべてうちの息子は
ちょっと間抜けでニコニコしていて最後に少女をかばって死ぬ少年の役。
私があまり世話をせずに放置気味とはいえ
「男の子なんて可愛がって育てても、よその女のモノになっちゃうのよ〜」
というかつて聞いたような諸先輩の声が思い起こされる。


そして部長はこれで引退し、新入部員の予定者はまだいない。
残るは息子と、友好的な会話がまだ成立したことがないらしい女子生徒1名。
演劇部の今後はあるのかどうか。息子にも全くわからないらしい。