原作読了
漫画「合本」と「inDEEP」と、小説版を一週間程かけて読んだ。
大吉本だったか、クドカン日記の方だったかで
宮藤官九郎さんが「映画は原作に比べて薄っぺら」みたいなことを自虐的に語りつつ、
個人的な小さいことにこそ存在するリアルを言っていたことを思う。
この原作をあの映画にした官九郎はすごい。
漫画読むのがこれほど大変だったのは初めてだ。
とくに「inDEEP」。きつかった。
きつかったから4巻のラストが良い。
20歳の頃の自分に読ませたら危険だったかもしれないが、それについて
何を語るか聞いてみたい。
自分のリアル感覚が薄いことや、若いときはもっとそれが酷かったことは
決して何の自慢にもならないし、それに気づいた瞬間は恥ずかしさのあまり
即刻、気絶して彼岸に旅立ってしまえるよう祈ったりする。
だけど馬鹿男の弥次喜多は不滅で、ヤマモクさんは花を咲かせ
千年ムスコは歩く。それぞれに、死ぬまでなるべく元気に生きる。
一番元気良いのは映画の2人だけどね。