魂のおきどころ

midoridou2005-08-14

草間彌生松本市美術館での作品展のタイトルは「魂のおきどころ」。
「自分さがし」なんていう不快な言葉が早々に死語になってくれることを期待する
私だが、「魂のおきどころ」はそれとは違って重要だ(と思う)。
彼女の若い頃の渡米前の絵を見て、苦しくてここではない遠くにその場所を求めなくては
ならなかったこと、その強さを思った。やがて白い突起物の作品が、銀色のものとなって
さらに堂々とした水玉たちが元気に生まれ、彼女自身の魂が彼女の中で大きく育って
力強く進んでいる。私やっぱり説明できないが、感動したんだわ。

美術館が苦手なうちの息子(10歳)も、鏡の作品をずいぶん楽しんでいて
穴から何人かで同時に覗き込んで手をいれたりして遊ぶのとか
一人ずつ小部屋に入って、水や鏡に多数の灯りが映るのとか
無限に長く続いているように見えるハシゴの灯りとか
確かに単純明快に面白い。
草間弥生永遠の現在
上のチューリップは美術館前の屋外の大きい立体作品。
滑り台みたいに遊べたらいいのにね。