千年の釘にいどむ

小学校の宿題で音読っていうのがあって、息子が家で国語の教科書を
声を出して読み、それを聴く。
息子の読み方はともかく、読み上げたその文の内容に思わず感動してしまった。
内藤誠吾さんていう人が書いているんだが、Amazonで検索しても著書が見当たらない。
この「千年の釘にいどむ」は、教科書だけに書いているのかもしれない。
古代の木造建築の奈良の薬師寺を再建するための、千年大丈夫な釘を作る
鍛冶職人の話。
千年も保たれる木造建築で使われる釘は、長さが30センチもある。
純度が高い鉄で、耐久性が高い。そして太さが途中で変わっていて、
圧縮されて元に戻ろうとするヒノキの性質を生かしていて外れない。
そして、炭素を加える量で硬すぎないようにして、木材の節を避けるようにしているんだって。植物の根が伸びるときに地中の岩を避けながら、一度曲がってまた下に進むように。
えらいねえ、技術者って。