ヘドウィグ アンド アングリーインチ

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ [DVD]

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ [DVD]

いや、こんなに良い映画だとは予想外だったよ。
気に入ったよお。
私はまた見たい、DVDを買ってしまいたいとさえ思う。


どういうわけか娘(15歳)が急に「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」って
見たいなあ、レンタルしてないかな、とか言っていたのよ。
娘は、私には何がそんなに良いのか理解できなかったグラムロック映画の
ベルベット・ゴールドマイン [DVD]ベルベット・ゴールドマイン [DVD]が最大のお気に入りという
日本にあと何人生息しているのか不明な、稀少な嗜好の女子中学生なので、
そこから辿ったと推測される。


私は「真夜中の弥次さん喜多さん」の映画の関連本のなかで
歌うオカマの茶店の店主おちんのイメージとして語られるのを読んだのと、
渋松対談Zの中で渋谷陽一社長が語って女子編集部員に鋭い指摘を受けて、
なんだかよくわからない人と激しく好む人に分かれる面白そうな映画なのか
というくらいの認識で、ツタヤでビデオを借りたのでした。


この映画、歌が何曲もかっこよく歌われていて
歌詞にも日本語字幕もついているから、歌詞がこの映画のストーリーとしても
重要なのがよく分かる。
そして、気持ちが良い、後味が良い。
主人公の青年は、性転換手術に失敗するし、夫に逃げられ、そんな苦労をしてまで越えた
ベルリンの壁はその後すぐに崩壊したし、曲を盗られ・・・。しかし
孤独でツギハギだらけの心と体でも、力強く歌う。無茶苦茶でも美しい。
カツラを被って毒毒しい化粧をしていても、素顔でも。
感動したよお、と言ったら、
一緒に見ていた娘は、えーどこが?私あんまり好きくない、だってさ。

で、渋谷氏も気づいていなかった点。
主人公の夫というあのヒゲのギタリストは女性なんですか。
そう言われて見ればナルホドと思うが、私もそこは知らなきゃ気づかなかったと思う。



追記
今日はテレビで「恋のから騒ぎスペシャル」で阿部サダヲちゃんが出るんだった。
見逃してしまった。愛がまだ足りないわ。