メゾン・ド・ヒミコ

またもや休日に家族を置いて家事もせず1人で電車に乗って映画館。
何やってるんだろうね私ってば。好きな事か。そうか。ふむふむ。

やっぱりねえ、だいぶ前に予告を見て期待したとおり。
いいじゃん、オダギリジョー。もう良すぎて泣きそうだ。
ゲイのための老人ホームでの美しいオダギリと柴咲コウの映画、って
一言で説明するとしたら、まあやはりそうなってしまうんだけれども、
要約しようとすると大変なくらい、いろいろな事が詰まっているのよ。
親子とか、大切な人と離れても選ばなくてはならなかった事とか、
愛している人が段々に死んでいくのを見守ることとか、
嫌悪が別のものに変化すること、恥、明るさ、自分には越えられないもの、
海、健康なゲイのサークルの大学生、お金、小さい会社での男女、
1人だという事、一緒にいるという事、その他ぎっしりと。さり気なく。
あの美しい歌が良い。いきなり集団ダンスまであって、それも良い。すごく良い。
ああ、見に行って良かったよ。


子ども連れでなく映画館に行って大人向けの映画を見るって
全然やっていない時期が長くて、
だから思っちゃうんだろうけど、柴咲コウオダギリジョー
ペチャペチャ音の出るキスシーンの大アップをじっくりと、皆で息を潜めて、
知らん人同士で凝視しているのって、やっぱり非日常空間だね。どきどき。

一番泣きそうになったのは、血の臭いの残る部屋で
上半身裸のオダギリジョーが不安定にしゃべるところ。
他にも切ない場面は多くて多くて。
柴咲コウはバスガイドの姿で怒るところが良いね。

映画館の別の部屋では「忍SHINOBI」上映中。
同じ期間に主演映画2本上映中って、オダギリジョー
なんて働き物なんだ。こんなに惚れたのにそっちは見る予定なし。