低コスト

誕生日にプレゼントは何がいい?って聞いても、う-ん。別にないって言う夫。
確か、昨年もその前もこんな会話があって、特に品物は無しで
ケーキを買って家族でオメデトウと言って食べるシンプル型。

しかし今年は誕生日前夜になって「新しい財布兼定期入れが欲しい」と言い始めた。
おお、よっしゃ。年に一度の誕生日。快く買うてやろうではないか。
仕事の帰りに3件も店を見たんだが、希望通りの物がなかなか見つからない。
二つ折りで札入れと小銭入れと穴開きの窓のパスケースもついているやつって
ないのね。なかなか。
やっと1つだけ見つけたのは一万円以上するモノ。
えーっ。信じられないよ。サイフっていうのは、1000円だと安い、
3000円だと高級品、5000円だと一体どんな事情でそのようなスペシャルなお値段に?
という存在だと思っていたからね。甘く見ていたよ。

で、夫が一万円以上するサイフを所持している状況というのが想像できず、
結局買わずに帰った。
ケーキでお祝いしながらそのサイフの話をしたら
「いらん」とあっさり終了。

そしてその夜、夫は「服を買う」と言い、バイクで1人出かけていった。
翌日は仕事関係でちょっとした式典があり、
珍しくネクタイをして出勤しなくてはいけないそうだ。
帰ってきて満足そうに、自分で買った服を着て見せてくれた。
ネクタイ100円。
シャツ500円。
ニットのベスト600円。
三点で合計1200円、これで式典出席も無問題と自慢げでした。
この人にうっかり1万円以上のサイフを買って帰ろうかと
一瞬考えてしまった自分はまだまだだ。