その眉毛で面接は

娘(15歳)は毎日毎日、私の10倍くらいの時間を掛けて
鏡に向かって、髪だの眉だの顔面の皮膚だの
まあ色々と熱心に研究なさっているね。
そんなに長々と鏡を見て努力しても、その前と何がどう違うのか
もう私には分かりませんもう好きにしてください遅刻しますよ
こらいつまでやっとんじゃいガーッ。と、そんな姿勢で流していた母だが
さすがに気づいた、その眉毛。
いつのまにか、娘の眉毛はわずかな残骸を残して
消滅しかかっている。だめじゃん。あなたの趣味嗜好はともかく
受験生で、これから面接もあるのに、受験用の写真はすぐ撮るし。
社会的立場という観点からして、間違ってるよそれは。
率直に娘にそう意見したところ、友人数名からも「眉毛が変!」と
指摘を受けたとのこと。
そしてちょうどコタツで「H 」のグラビアを眺めていた私に
娘が白状。「私、その眉を目指したの」と。
それは中島美嘉の写真だった。
自分と全く似たところがない人の特殊な眉毛だけを
いきなりチョイスして来たのね。あなたって。