お笑い反社会学
体調徐々に回復傾向。買ったままだったパオロ・マッツァリーノの新作を
読んだり怠惰にすごす。
- 作者: パオロ・マッツァリーノ
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
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「窃盗件数は増えているが、車上狙いや乗り物盗が増えているのであって
家屋や事務所などへの侵入盗の件数はここ30年間大きな増減はない」とか。
うっかり「昔は戸締りなんてしなくても平気だったのにこの頃は物騒で、ね。」
なんて普通に言っちゃいそうだったけど、統計をよく見るって大事だね。
しかし、全体的に前作のようなシャープな切り込みが薄いぞ。
散漫になっちゃった感じ。
前作が「大満足のスペシャル幕の内弁当」だったとすると
今回は「美味しいけれど物足りないおつまみセット」。
この著者の前作反社会学講座に私は大変感動し
おりしも職場の上司が人の集まるところで
「激増する凶悪な少年犯罪。今の少年は昔よりキレやすいのは、幼児期からの・・・」
という話をする準備中だったので、
いやいやいや最も凶悪な少年犯罪が多かったのは昭和17年生まれらしいですぜ等、
ちょうどその年齢の該当者である上司に
本の受け売りを得意げに語って、買わせてしまったほど衝撃の面白さだった。