コスプレの勇者

昨日は「トリビアの泉」の過去の傑作集みたいなスペシャル版を少し
見ていたんだけど、
秋葉原の路地裏で、若い美人のお姉さんが悪いオジサンにからまれて困っていたら
通りすがりの男性100人のうち、何人がそれを助けようとするか
という実験をしていた。
美人役と悪役の女優俳優が「おうおう!」「やめてください!」と
路上でそれらしく芝居しているところに通りかかった男子の様子を
隠し撮りしているもの。
結局100人中69人は、悪者に立ち向かってキレイなオネエサンを助けようとした。


何人目かの男子は凄かった。公道で白昼堂々と一人で美少女戦士風のコスプレ。
白系のセーラーカラーとミニスカート姿で、頭髪と顔はごく普通の男性。
どうひいき目に見ても変態そのものの格好で、悪漢に立ち向かう。
この人の心にはきっとそのとき、美少女戦隊アニメのテーマ曲が流れたんではないか。


今日はうちの職場でちょっとそれが話題になっていた。
それを人が話しているのを聞いて思ったんだけど、「電車男」以後の日本で
「最も分かりやすい美談」というもののランキングがあるとして
今のトップはこれなんだね。コスプレは想定以上としても、
「さえないオタク男子が勇気を出して女子を救う」。
ニートが問題とか、少子化が問題とかいう声とリンクしているようだ。
すこし前までの、美談ランキング一位は
「茶髪でガラが悪そうに見える若者が、老人または障害者の手助けをする。」
だったと思う。