音廃本

改訂復刻版音楽産業廃棄物

改訂復刻版音楽産業廃棄物

「改訂復刻版音楽産業廃棄物」高橋かしこ編 ブッキング
買ってから2ヶ月もたって完読。これは買って良かったよ。
2ヶ月もかかってしまった理由は、大切な本なので
トイレ内持込厳禁、飲酒しながら読み禁止、テレビ見ながらも禁止、
かさばるので乗り物内読書不能。等の制約を自分で作ったりしていたし、
それよりも内容の濃さだね。
もうねえ、たくさんたくさん、P-MODEL平沢進の色々な歴史が満載で、
ちょっと読んでは、こう胸が一杯っていうか涙目になったり、
あるいは頭抱えたくなったりとか、布団被ってしまいたくなったりとか、
もちろん幸せな気分でひとり笑いしたりとか。
とにかく時間かけて少しずつでないと、自分の脳の許容量を超える。


世話になったカウンセリングの先生の頼みで、
新施設の開所のために「魂のふる里」を作って野外ステージで歌ったあと、
先生に土下座して謝られた話。逸脱した音楽を作り続けていた平沢を
曲げてしまったのではないか、という。それに対してやはり平沢の、
しかしそんなことは全く無いという答え。


ほんの数行のこの話読んで、もう私は号泣しそうだったよ。
やっぱり、初期P-MODELからずっと聴いている人ってこれ泣く所だと思う。


あとさ、遠藤ミチロウ平沢進スターリンのメンバーに迎えたがっていたらしい。とか、
初期P-MODELで秋山さんが脱退に至る状況。せっかく平沢さんが肩にキャベツとか
のせているのに、秋山さんはオシャレな服でバラの花をさしているとか。
そんな、脳内が一瞬で満腹になる話が次々。