オバチャン力をもっと

マニアの巣窟と噂される、中野ブロードウェイに初めて行ってきた。
息子と夫がサッカーの合宿に行ってしまったので、帰宅してもさみしいので、
このチャンスを逃さず、電車を乗り継いでCDとか本とか買いに。

かなり珍しいところだねえ。中野駅からアーケードの商店街を進んで行くと、
そのまま到着してしまう。
普通に活気があって、普通に大勢老若男女が食品とか日用品とか買っているのに、
その建物の2階から上は、各種マニアの店の率が非常に高い。
漫画、CD,古本新本、フィギア、玩具、古銭、コスプレ服、腕時計、その他。
お客達の頭のあたりで、各種の煩悩がグツグツ音をたてて煮えているようだ。
私は、自分の好きなジャンルの本が高率に置いてあって、
嫌いな本はベストセラー本でも置いていなくて、
こんな本があったのかと驚いて嬉しくなるような、狭い狭い本屋が好きだ。
そういう店もここはあるから和む。


本を4冊ほど買ったり、メカノで目的のCDの他にも衝動買い。満足。

なんかさ、こういう場所で己の肥大した煩悩を、それぞれに養っている方々。
煩悩を大切にしすぎると、ついうっかり実生活が弱ることもあるさ、
とりあえずご飯はなるべくちゃんと食べなさいよ、とか言うオバチャンになって
ここで、各種マニアの方々が立ち寄る定食屋を開いて、青菜の味噌汁とご飯は
おかわり無料にしてあげるとか、面白いかもしれないと思う。
実際シャッターが降りている店舗も多くあって難しいんだろうけど。


そして、帰ろうとしたとき、中古CDの売り場から
20歳くらいの2人の男子の会話が聞こえた。
「ギバちゃんと哀川翔がいたグループってなんだっけ」
「ここまで出かかっているけど、ええ?なんだっけ」

そりゃ一斉風靡だ!と、近づいて教えてあげることが
つい恥ずかしくて私はできませんでした。おばちゃん力が足りない。
こんなことでは100年たっても定食屋のオバチャンになれない。