バタイユ2冊目

どうもさ、さあ読もうって思っている本と、
なんかつい買ってきちゃう本と、
実際にすらすら読んじゃう本の乖離現象があるねえ。

これは、さあ読もうって思っても
なかなか読み進まずやっと読了。

エロスの涙 (ちくま学芸文庫)

エロスの涙 (ちくま学芸文庫)

ラスコー洞窟など古代の壁画や彫像などに始まり、
古いものから新しい物までの夥しい絵画、
そしてラストはあの衝撃的な中国の百刻みの刑の処刑写真。
バタイユの最期の著書。図版満載で文がページ数の割りに少ない。
先日「バタイユ ママン」を見たとき、
その銀座の映画館のカウンターでパンフレットと並んで
著書はこれだけが売られていたんで、文字が少なめというのが良いと思い
買ったわけさ。
読んでみて、字数が少なきゃ文が簡単ってことはなかった。
あの処刑写真は、ずっと前に私は何かの本で図書館で見たのだけれども、
その禍々しい死とエロス。
その圧倒的な情念に至るまでが、興味はあるものの読みにくさで苦労。
で、やっぱりこれはもっと勢いで読める方のバタイユでないと自分には困難と思う。
次、近日中に「聖なる神」を読もうと思う。