あなたの好きな人

娘(高1)はバイト先で「好きなミュージシャンは誰?」ときかれ
ブルーハーツ甲本ヒロト」と答えたら
「ああ、それ、ステージで放尿排便してそれを客席に投げつける人でしょ」と
言い放たれてしまったので、大慌てで
「違います。そんなことは絶対してません。それは全然別の人です!」と言ったのに
信じてもらえなくて悲しかったと語る。凄すぎる思い込みだな。


夜に娘からその話を聞いて笑っていたが、あとで考えたら
「好きなライターは誰かいる?」ともしも私がきかれて素直に
「最近は、ゲッツ板谷」と答えてしまったら
「ああ、それ、性的衝動から自分の肛門にピチピチ生きている鯉を
入れ込んでしまった中学生時代の思い出など綴っている、中年巨漢ナイスガイでしょ。」
なんて言い放たれてしまったら、それは否定することもできないし。
やっぱりこれは秘密事項にして生きていこうと思った。


しかし、コイノボリという広く浸透したオブジェを掲げる国民行事もあるとおり、
明和電機土佐信道社長の初期作品の魚打棒での鯉撲殺パフォーマンスとか、
鯉断末魔の記録魚拓グラフィッシュとか、
鯉のビチビチと跳ねる様子は、こう、若い男子の謎の熱情に
何か訴えるものがあるんだろうな。ビチビチビチ。


追記

ゲッツ板谷さんて、脳出血で倒れて先月退院したとのこと。
全然知らなかった。回復してきて良かった。