道徳授業参観

近年は「道徳」に特化した授業参観が毎年息子(小6)の小学校でも実施されている。
今年の息子の道徳授業の流れは


1.日本人のよいところを話し合う。
2.明治時代に銀行やガス会社など多くの重要な企業を作り、
  日本を豊かにして、社会福祉の事業や、海外の災害の援助も行い
  世の中の人々のためになることをした渋沢栄一氏の概略を知って、
  「お金をもうけることと、人のために役立つことは
   同じでなくてはいけない」という言葉を知る。
3.各自の尊敬する日本人について述べる。


こんな感じの流れ。
これって、愛国心教育の実験なのかな。日本人限定での尊敬する人。
日本人の良いところ、っていうか日本に住んでいて良かったって思う理由を
子ども達が発言すると、やっぱり、食べ物に困らないとか戦争がないとか。
学校に行けて家でテレビゲームもできるとか。
その話のあとで「お金をもうけることと、人の役に立つことは同じでなくては」って、
これすごく難しい話だよな。
国が経済的に強くなるためには企業が強くならなくてはいけないから、
人件費は圧縮するからキミ達は低賃金不安定就労で耐えてね、ていう話は身近だが。
そしてシメの尊敬する日本人。
ちょうどこの時期だからか「野球の新庄選手」が複数回答。
なんか授業のコンセプトからすると、プロジェクトⅩっぽい社長とかが
期待されていたんではないか。でもなあ、お金をもうけて、人の役にたっていて
小学生がすぐに思いつく人って誰?ビルゲイツは日本人じゃないし。
ニンテンドウやジブリの社長とか、小学生が答える感じじゃないし。


息子は「前野良沢」だった。解体新書ですか、それはナイス。
しかしそれなら何故に杉田玄白を選ばない、
と帰宅後に息子にきいたら「ボクはそういうとき地味な人のほうを選ぶから」だって。
息子の隣の席の女の子は「大塩平八郎」で、良い意見だと私は感動した。
来週は集計するのかちょっと気になる。