悪ガキ

休日に小学校の校庭では、遊びに来た皆さんの安全をまもるため、
お母さんが交代で当番として見張っている。で、今日は私が当番。
そして、プールの更衣室の屋根に登って遊んでいる少年発見。
その屋根から今度は隣接する電柱に移って上り始めた。
さすがに危ないので降りるように注意すると、
「オレは電線だって触ってみたが平気だった。オレはすごい」みたいな
ことを語る。電柱から更衣室のトタン屋根の上に戻り、そのすぐ下の
更衣室入り口のところのコンクリート製のひさしにまた寝そべっている。
名前を尋ねても、3年生とわかる他は偽名を答えるし。そしてそこから
私を見下ろしながら「ツバをかけてやる」と
ペッペとたくさんのツバを本当によく遠くまで飛ばしてくる。
その後自分で降りたが、気づくとまた再び何か持ってひさしの上。
校庭のすみの児童農園の倉庫からクワを持ち出していた。
老朽化してコンクリートがひび割れている更衣室のひさしの上で
クワを振るってコンクリート片を割ろうとし始めた。
慌てて止めにはいっても「どうしてダメなの。カケラをちょっと割るだけなのに。」
とか全く悪びれた風もなく「じゃあいいよもう」と、クワを投げ落とそうとする。


夜に家で夫に今日のその話をしたところ、
行動や風貌から、小学3年生の○君に違いないと夫が断定。
夫はここ3ヶ月ほど前から、小学3年生のサッカーチームのボランティアコーチを
している。たかが約10名のそのチームでは、かの少年の悪ガキ振りというか
メチャメチャ度は第3位にすぎず、1位と2位はその比ではない行動で、
コーチをするといっても毎度サッカー以前の諸問題が頻発という。
私は普段、息子の学年のチームしか見ていなくて
夫がそんな大変な状態のコーチだとは認識できていなかったよ。夫、えらい。