つらつら観たり読んだり

年末年始は結構自宅でDVDとか本とか少しずつ見ていた。
しかし、気合入れて読もうと思っている本は、相変わらず手付かずのまま。
新本で買った高いぶ厚い本の脇で、手軽に見れるのばかりが進む。



hon-nin vol.01 あの松尾スズキさん編集の文芸誌の第2号。
全体に面白く読んだ。第一号のほうは、町山智浩さんが突出して迫力があったけれど、
今回はそれぞれに興味深い感じに進んでいると思った。
町山さんのこれは、いずれ単行本になるんだろうか。



「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)
とても良いなあ。これは。
トイレとか、家族がテレビ見ているそばとかでも、
力を抜いて読むのに丁度良い。一般人からのたくさんのメールに村上春樹氏が
答えているんだけれど、温度としては「生協の白石さん」。しかしそこは
ムラカミハルキの冴え。穏やかな中に、厳しく生き残ってきた者のグッとくる
しっかりした回答が読める。



人間失格 (新潮文庫) ヤング・スタンダード 斜陽 (集英社文庫)
娘(高1)の高校の司書の先生がまとめたアンケートによると、
娘の高校の生徒達の「お気に入りの本」の上位にランキングされていて、
先生も意外だったらしい。
私は中学生の頃には、これらをすごく力を入れて読んでいた。
そして16歳くらいの時には、「太宰治が素晴らしいと堂々と語る大人にだけには
死んでもなりたくない」と思っていた、ような記憶。
でもさ、どんな話だったけそれ。そんな感じで引っ張り出して読み直したら、
「君キミ、うだうだ言ってないで真面目に働いてしっかりしなさい。」と
冷たく言えそうな大人に自分がなれていることに気づいて安心。
でも、おたんこナース (1) (小学館文庫)で、新人看護士が貴重な休日を、
つい太宰治全集を読み返して無駄にすごしてしまい、
病棟の役立たず仲間の研修医と一緒に、太宰似の患者に胸キュンする話は大好き。




課外授業ようこそ先輩 12歳の大人計画
私は12歳の頃って、大人が堂々と子どもっぽいのがとても嫌で、
だからあまり笑わない子どもだったんじゃないかな。
大人の子どもっぽさも受け入れるのが、生きるためには重要なのにね。




フライ,ダディ,フライ [DVD]
V6岡田君の神々しいまでの美貌にクラクラ。




殺し屋1 特別プレミアム版<初回限定パッケージ> [DVD]
えーん。怖いよ。怖すぎて直視できん。R18指定なのに娘が勝手に借りていていたのを、
夜中に1人でこっそに観ていたら、バカバカしい程に視覚的に怖い。
大森南朋が、怖がりで泣き虫で、つぶらな澄んだ瞳の変態の殺し屋。
浅野忠信は思うままに大全壊。まっとうな人なら、決してうっかり見てはいけない。




レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ/モーゼに会う [DVD]
これは「バカだなあ、アハハハ」と大笑いしながら観るのが
きっと正しいお作法だと思うんだが、笑うタイミングがどうもうまくつかめません。
髪型がやはりすごいです。パッケージにプリントされた短い解説がなければ、
あらすじすら私には理解できません。でもイヤな感じではありません。




バスキア [DVD]
アンディ・ウォーホールの役をデビッド・ボウイがやっています。
ニューヨークは売れっ子アーチストに駆け上がると、すごく高く早く登れます。
ドラッグはいかんですね。




シティボーイズミックスPRESENTS マンドラゴラの降る沼 [DVD]
家族で楽しく笑って観ました。
誰も止めてくれなかった謎のアングラ演劇は、
子ども達は無邪気に大笑いしていたが、私は少しだけ胸が痛い