ベトナム戦争も説明できない

地雷を踏んだらサヨウナラ [DVD]

地雷を踏んだらサヨウナラ [DVD]

浅野忠信が好きな娘(高1)が、これをレンタルして見ていた。
浅野が若い日本人フリーカメラマンで、ポル・ポト派が政権をとる少し前の
カンボジアで危険な取材をするが、なかなかうまくいかない。村の人達と
仲良くなるが、田舎で穏やかに暮らしているのにやはりそこは戦地、元気に
笑っていた子が一瞬後には地雷を踏む。


しかし、うちの娘は物事を知らないので、「これはカンボジア
何が何と戦っているの?ベトナム戦争って何?どこにあるの?」とか私に聞く。
私も親なので「自分でググれ」と言って逃げてしまうのは当然いかんと思い、
お母さんが無知なる娘にきちんと解説して聞かせようと思う。
が、しかし
ポルポト派は医者や大卒はもちろん子どもまで
自国民の空前絶後の大量殺戮をした大変に恐ろしい者だ。」
ベトナム戦争は、ロバート・キャパの写真で見た民間人への爆撃とか、
ジャングルの枯葉剤でベトちゃんドクちゃん。サイゴンホーチミン市になった。」
なんか、これ、その時々のテレビや新聞の記憶に残ったところだけ繋いだ話に
なっちゃって、経年的な各国の関係とか流れを追って説明しようとしても、
自分は子どもの頃はまだ北爆をやっていたのは記憶しているのに、
その後もわりと関心は持ち続けていたはずなのに、
だめだね。思ったより馬鹿だね自分。
本棚からこの目で見たカンボジア (1979年)を出してながめる。
ポルポト怖すぎて、いったい何故そんな大惨劇が起きてしまったのか
余計に分らない。
娘は「漫画で読めて5分でわかるベトナム戦争カンボジア」とかないの?
とか言い始めるし、そこで思い出したのは、ゲッツ板谷
世界で唯一のアメリカに負けなかった国ベトナム戦争の流れを、
立川の暴走族同士の抗争に例えて強引に簡略に解説したやつ。

ベトナム怪人紀行 (角川文庫)

ベトナム怪人紀行 (角川文庫)

娘に貸したら、「これでベトナム戦争ってわかったよ。アメリカはベトナム
ジャングルでシンナー撒いたんだ」とか笑顔で言っている。だからやっぱり
これ暴走族に例えないで解説したほうが良かったと思う。