幻想美術館

澁澤龍彦 幻想美術館

澁澤龍彦 幻想美術館

注文していた本が届いた。
先日思い立ってこの展覧会を横須賀美術館に見に行き、
そのときは会場ではこの図録はすでに売り切れという盛況ぶりだったが
本屋で普通に買えるものであった。
横須賀美術館は海のそばのとても感じの良い美術館だが、
遠いんだわ、私の家から。で、疲労を押して行ったもんで
展示は好印象でまったりと観たものの帰りの電車で脳貧血というちょっと
分別盛りの社会人の行動としては自分どうよというあれですが、
良い展覧会だったのよ。だから図録をまた眺めて満足。
会場でも思ったんだけど、見に来ているお客さんたちの
澁澤さんへの愛がある。澁澤さんが愛した作品がたくさん並んでいて、
澁澤さんに愛された関係者たちがまた作品を澁澤さんに向けて作ったり、
うんうんそうだよ皆みんな澁澤さんが大好きだったんだよお。
あれ、なんだか私はいつからそんな澁澤龍彦好きになっていたのか。
むしろ「澁澤龍彦が一番好き」とか言っている人に対しては
ふふふーんお上品な変態さんがうっとり夢見やがって、と
少し何らかの意地悪を仕掛けようとする邪心があったはずなんだが。
それって本当は自分も渋沢さんが大好きってことだったのか。