引き続きカラマーゾフ

数年前にも実家の父の入院大手術危篤見舞い付き添いなどあって
私の今の家からは大体片道2時間とか3時間とかかかるし、
往復時間などではその当時もカラマーゾフの兄弟を読んでいた。
当時は岩波文庫のやつ。
今回は光文社の新しい訳に続いて「続編を空想する」も読む。
病父に会いに行く往路帰路で読む父親殺しの物語。
これを読みながら私は自分は脳内でイワンの役になっている。
だがうちにスメルジャコフ役の人は存在しないので凄惨な事件はない。
でも実は心で勝手にイワンを自称しながらも
やっぱり神の存在とかすべては許されるとか天上のパンとか
私はあまり分からないままだ。
『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する (光文社新書)を読んだらますますアリョーシャが
子ども達に語っていたよみがえりの話が分からなくなってしまった。
こんなに分からなくても「カラマーゾフ万歳」は私も叫んでみたい。


カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)