最近読んだ本

乳と卵

乳と卵

ふっふっふ。芥川賞受賞川上美映子さんが大変におもしろいことは
1年半程前にユリイカに「先端で、さすわさされるわそらええわ」を読んで
私はのけぞると同時に気付いて、あの薔薇薔薇に行ったのでした。
でも「先に気付いてたんだもんね」みたいなうっとおしいね自分で書いてて。
美映子さんきっとこれからもっとおもしろいのたくさん書く人だと思う。
わたくし率 イン 歯ー、または世界よりもね、この「乳と卵」のほうがまたぐっと来る。
気持ちが、もしゃもしゃとして、わからなくて、ほんまのこというて、とか
言ってもこれはしょうがないことだけれども、でも卵は中身ずるずるで。
また次回作も読みたいと思う。



精神科のくすりを語ろう 患者からみた官能的評価ハンドブック

精神科のくすりを語ろう 患者からみた官能的評価ハンドブック

こういう本って大事だと思う。
精神科の薬は使ってみて非常に良い感じになることも、
とんでもなく不快な目にあうこともあり、それは医師に同じように処方
されても、個人差もとても大きいし
この本のようになるべく多くのユーザーの使っての実感をまとめるのは良い。
マイルドにしか効かない薬の良さっていうのも大事なんだなとも読んで思った。


澁澤龍彦 夢の博物館

澁澤龍彦 夢の博物館

古本で買えてとてもうれしい。
大きな版で、美しい写真、美しい装丁。
渋澤さん家の写真いつまでも眺めちゃうよ。


明治時代から昭和までの産業王の軌跡めぐり。
離島開発で産業王に成り上がったとか、
家の天井一面を水槽にして「金魚天井」をつくったとか
ロマンな人物伝だが、過去の話。


写真家・細江英公の世界―球体写真二元論

写真家・細江英公の世界―球体写真二元論

買おうかどうしようか数ヶ月迷って買ってしまった。
舞踏の土方巽さんが白塗りの若い人に稽古つけているあの写真が好き。
三島由紀夫薔薇刑の写真も含まれているのよ。